繰り返す原因は足首のゆるみだけじゃない
先日は足首の捻挫について書きました。今日はその続きを少し。
以前遠方へ引っ越した方が出産後里帰りの折に7、8年ぶりに来てくれたことがありました。今回、彼女の主訴は産後の恥骨に出た痛み。それとは別に、ここ数年彼女が悩んでいたことをはなしてくれました。
『どこへ(治療を受けに)行っても、「左足首がゆるくなっているね」って言われるんです。』『治るんでしょうか?』って。
彼女は学生時代からチアリーディングをしていて、かなりアクロバットな動きもやってましたので何回も繰り返し足首を捻挫してたようです。そして足首が一方向に通常より曲がりすぎるようになっていました。足首がゆるくなってると言われてる状態ですね。自分でも不安定感を感じたり痛みを感じてたので何とかしたかったのでしょう。
もちろん足首がゆるくなったのは、切れていなければ十分改善可能です。
昨日の記事で「足首の捻挫を繰り返す原因は、その人の動きのクセにある」と書きました。一般的によく言われる足首の捻挫を繰り返す原因に「関節のゆるみ、不安定性」というのがあります。いわゆる靭帯伸びて、そのままってやつです。この靭帯の伸びた状態が関節の不安定性を生んでひねりやすくなるというもの。確かに靭帯が切れたままの場合では捻り易くなります。しかしいわゆる「靭帯が伸びた」と言われる状態だけでは繰り返す原因にはならないと私は考えます。
靭帯というのは、ほとんど伸び縮みしないバンドのようなものです。骨と骨の間(関節)に付いていて、骨同士がバラバラにならないように、関節を安定させる働きがあります。
足首をひねった時には骨同士を引き離すような力がかかり、通常より関節の隙間が広げられます。その時に靭帯が引っ張られます。その力が靭帯の耐えれる範囲を超える力だった場合に靭帯は伸びたり、切れたりします。
右足を外へ捻った時の靭帯と関節の状態
人間の体は色んな事に対応しようとしてくれます。ですからこの隙間が広いとその状態にあった長さに合わせて靭帯は修復してくれます。伸びたままになってるというのは、この広がった隙間がそのままであるということ。また広がったままの関節部分ができたなら、逆にそのしわ寄せを受けて狭くなっているところも出来てしまってます。
だからこの広がったところ・狭くなったままになった、いわゆる「関節の(かみ合わせ)が悪くなったところ」を元の状態に戻してやれば足首のゆるみは改善します。また伸びたような状態にあった靭帯にも張りが戻ってきます。
また、よっぽど正しい力のかかり方を意識すれば別ですが、足首の筋トレだけでは本来の安定性は取り戻せないでしょう。
自分でのケアの仕方は難しいですが、とにかく自分自身で「足」を触ってほぐす。硬いとこ、詰った感じのするところなどを探しながら丁寧に触ると変化は出てきます。私は自分の時はそうしますので。
それでもうまくいかない時はご相談ください。
では一日でも早く回復しますように~
sainoworks
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