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「関節を鳴らすのが気持ちいいんです。でも大丈夫?」

      2014/10/22

ご自分で指、首、腰、膝などの関節を「ボキッ!」「ボキボキボキ」って鳴らす方いらっしゃいますよね。

高校時代の友人Fが当時よくやっていたクセがそれです。先日久しぶりに彼と話してて思い出しました。彼は特に腰の骨をよく鳴らしてましたねー。

赤っぽいトレーナー着てる男のことです。

赤っぽいトレーナー着てる男のことです。

いつものお決まりのポーズで、片脚づつモモを上げ、その瞬間に勢いつけて体を捻る。見事に「ボキボキボキ!」と鳴るのです。デカイ音が鳴るとスッとして本人は大満足のドヤ顔。

ちょっとムカつく感じでしたが、楽しい思い出です。

うちに来院されるアスリートにも「つい体の関節を鳴らしちゃう」とおっしゃる方は割といらっしゃいます。

「スッとするから」、「軽くなる気がするから」がやめられない理由。

同時に「あの音、何?」「関節に悪影響は無いの?」「関節を鳴らすと指が太くならないかな?」などの疑問・不安もお持ちのようです。

あの音は何?
諸説ありますがキャビテーション現象と言われるものが最有力説。キャビテーション現象とは液体の流れの中で圧力の差が生まれることによって短時間に泡の発生と消滅が起きる現象のこと。

具体的に説明しますね。関節は骨同士が関節包という袋状の物に覆われていています。その骨同士の間には僅かな隙間(関節腔)があり、関節液(滑液)という潤滑油のような液体で満たされています。
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関節が動くと、この隙間が広がり、広がった分、関節内の圧力が下がるところができます。結果滑液が気化し空洞(気泡)が発生。そして下がった圧力を戻す働きが作用し、反対側から滑液が一気に流入して空洞(気泡)が消滅すると同時にあのボキッって音が発生するそうです。

鳴らし
てもいいのか?
私の意見は自分で頻繁に鳴らすのはNO!です。施術で関節や骨格を整えた際になる場合がありますが、あくまでも目的が骨の位置を整える事にありますし、頻度も高くないので問題は無いように思います。

しかし自分で鳴らす場合は同じ場所を頻繁に鳴らすので関節にはかなりのダメージが考えられます。先の説明にあった気泡が消滅する時には相当のエネルギーが発生してるとのこと。軟骨部分を損傷させているとの説もあります。

また、自分で鳴らす場合は音のなりやすい関節ばかりが鳴ります。よく鳴る関節を鳴らし続けることで関節にはゆるみが出ます。その反対に鳴りにくい関節=固く動きにくい関節の存在もはっきりしてきます。

特に首や腰など背骨を鳴らす習慣の方は注意してください。脊椎を損傷する場合もありますんでね。

まとめ
しょっちゅう自分でボキボキするのはあまりよろしくない。結局関節周りの筋肉などが固くなって、動きが悪くなっていることに問題があります。関節が固いと関節を鳴らしたくなるし、音もしやすいようです。姿勢を見直したり、ストレッチをマメにしたりしてケアしてあげてください。

では、またここで
伝説

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いんちょーSAINOWORKS
5才の頃から何かの「職人さん」になろうと思っていた私は、高校生の時のギックリ腰治療で受けた施術に感動し、治療家になりました。 自分がやらかしてきた数々のケガをクリアしていく過程で学んだこと。それは「痛みの出ている場所にだけ注目するのではなく、身体全体のバランスを整えることの大切さや、身体が持つ自然の摂理にのっとった動き方」などです。 試行錯誤しながら修業時代も含め17万人以上の方を診てきて、今ではハッキリ言う事ができます。「痛みはチャンス」です。今までやってきたことを見直す最良の機会です。私は「痛みの出る前より動ける体作り」をお手伝いしています。ブログを通じて誰かのお役に立てたら嬉しいです。

 - 身体のこと

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