なぜ本番直前の大事な時に怪我を繰り返すのか?
2014/07/11
なぜ本番直前に故障するのか?
いよいよスポーツのシーズンになってきました。試合も多くなってきます。そんな試合前の気になることを書きたいと思います。
当院にも本番を前にしたアスリート達が多数来院されます。痛みはないけど、実力発揮のためにコンディショニングしに来る方。本番直前なのに痛みが出てしまった方。またはケガしてしまった方。来られる理由も様々です。
中には大事な本番前に必ずと言っていいほど怪我をする方もいます。それも取り組んでいる競技練習ではなく関係のない理由で。これについていつも思い出す彼がいます。
高校生のY選手
今は全く違いますが、高校生時代のY選手は試合前よく怪我をしてました。陸上競技で全国大会まであと一歩のところまでいってた実力者です。しかし当時の彼は大事な試合の前に体育の授業で張り切りすぎて怪我をする。バレーボールや幅跳びで捻挫・打撲とか。または階段を踏み外す。友達と遊んでて走って滑ってこける。などなど。
大事な時にしなくていいことやって、怪我しては私のところに来てくれてました。まぁ、そんなお茶目な彼が、私は好きでしたけどね。
本番前の怪我の原因
・体の疲労
本番前に怪我する理由であげられるのは疲労の蓄積。追い込んで練習を重ねていく中で疲れがたまるのは仕方ないこと。それでうまく動けなくなって、でも無理をしてやって更に練習して・・・で、怪我・故障につながってしまう。日頃から自分にあった体の疲労の抜き方を探しておく必要がありますね。
・心の疲労
また疲労するのは体だけではありません。気持ちの上でも疲労が溜まります。これが本番前の怪我と関係してることが結構多い。本番が近づいて色んなことを考えちゃいます。
「練習が予定通りにこなせてない。どうしよう。」「調子が上がってこない」「今回は勝負がかかってるけど大丈夫かな?」などなど様々なプレッシャーがかかります。
そうすると頭ばっかり働き出します。段々心と体が一致しなくなってきます。頭では「頑張ろー」としてるのに、体がついてきてないとか。こんな時に怪我するんです。
・心と横隔膜の関係
中には緊張で気持ちが「あがる」状態になってる方もいるでしょう。人前で「あがる」の「あがる」です。こんな時は緊張で呼吸が浅くなっています。横隔膜の動きが小さくなっている状態。横隔膜が下がらずに上がった状態です。気持ちの「あがった状態」は横隔膜の「あがった状態」であると言えます。だから緊張したときは深呼吸して横隔膜を下げようとするんですね。そして横隔膜があがった状態では上手く腹圧もかけれません。ですから体幹も上手く使えなくなる。すると手・脚の動きも乱れ、怪我につながるという訳です。
まとめ
体の疲労にせよ、心の疲労にせよ、怪我するときは心と体が一致していない。どちらかが先走ってるのか、遅れをとっているのかです。大切な本番の前だからこそ自分の現状見直して、集中して競技に取り組めているか?確認が必要なんだと思います。
どうか日頃培ったものが精一杯出せますように。
では、またここで。
sainoworks
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