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足首の痛みの原因・自分のやっていることは目的通りか?

   

こんばんは。いんちょーこと齋野です。


以前足首と足の親指の痛みで来院された方を施術した時のことです。「自分がしようとしていること(目的)と実際やっていることが一致しているかどうか?」この確認は大切だなと感じたのでそのことを書いていきます。


この患者さんはダンスの先生をされている女性で、バレエもされている方です。つま先を下げながら足首を曲げ、足の親指も曲げると親指がカクッとなって痛みが走っていました。
t02200165_0320024012776988539こんな感じで足首と足のゆびを曲げると親指がカクッとなって痛みが・・・腱の緊張によるものと思われます。


治療後、痛みは無くなっていましたがカクッとなるのは残っていました。そこでカクッとなる曲げ方をご本人にも確認してもらってから、再度指を曲げてもらいました。その時にこんな事をリクエストしてみました。「足のゆびにギューっと力を込めて曲げるのではなくて、足全体に均等に力を入れ、滑らかに柔らかく曲げてみて」と。その動かし方をするとカクッとはならない。動く範囲も同じかそれ以上、痛みも違和感も感じないとのこと。


そんな力の入れ方をしていた理由はご本人曰く「足のゆびまでギューとやらないと曲げた気がしない。頑張ってる感じがしなかったからかな?」だそうです。


この感覚、僕も心当たりあります!最初は違ったかもしれないけど、慣れてくると「俺ってやってるー」的な感覚がつい欲しくなりますよねー。はじめの頃は足全体に意識をめぐらし、つま先までしっかり使おうとしてたんだろうと思います。しかし、いつしかそれが変わっていってしまった。この痛みを伴うカクッていう違和感も、いつの間にかご本人がつくり出してしまっていたってことになります。



結果的にピンポイントに負担をかけ、痛みが出るような力の入れ方をやってしまっていたんですね。ある時から力を入れることで得られる感覚の方を優先しまっていたとも言えるかもしれません。くり返す痛みや、なかなか改善しない痛みもこのようなケースが割と多くあります。痛みでお困りの方はご自身が今やっていることが、自分のやりたいことと本当に一致しているか?を確認してみるのも一つの改善策になりますよ。



これはどの競技のアスリートでも、日々行っているトレーニングやストレッチなどに当てはめて考えることが出来ます。特に当たり前のように行っている繰り返しの動作に当てはまるかもしれません。images例えばモモ裏の筋肉を伸ばすストレッチ。最初はモモ裏の筋肉を伸ばす事が目的で意識もきちんといってたのが、いつの間にか「つま先を触ること」や、「手を遠くに伸ばす」という『目安』の方に意識が移ってしまっている方が時々見受けられます。これはこれで故障の元になったりしますので気をつけてくださいね。



ぜひ日常の行動も含め改めて確認してみて下さい。新しい発見や次へのヒントがあるかもですよ。


では、またここで。
さいの整骨院HP

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いんちょーSAINOWORKS
5才の頃から何かの「職人さん」になろうと思っていた私は、高校生の時のギックリ腰治療で受けた施術に感動し、治療家になりました。 自分がやらかしてきた数々のケガをクリアしていく過程で学んだこと。それは「痛みの出ている場所にだけ注目するのではなく、身体全体のバランスを整えることの大切さや、身体が持つ自然の摂理にのっとった動き方」などです。 試行錯誤しながら修業時代も含め17万人以上の方を診てきて、今ではハッキリ言う事ができます。「痛みはチャンス」です。今までやってきたことを見直す最良の機会です。私は「痛みの出る前より動ける体作り」をお手伝いしています。ブログを通じて誰かのお役に立てたら嬉しいです。

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