胸式呼吸・腹式呼吸どっちが大事か?
2018/04/12
いんちょーこと齋野です。
身体に不調を抱えている方は呼吸が浅くなっていることが多い様に思います。胸だけが動いてるような呼吸ですね。そんな方に呼吸に関することを質問してみると「私、腹式呼吸苦手なんです!」と、多くの方はおっしゃります。
一般的にも「シッカリ腹式呼吸をしましょうー!」と言われています。胸式呼吸と腹式呼吸はどちらが大切なのか?という質問も受けますのでそのことを書いていきます。
答えはどちらも大切です。正しい呼吸をするにはどちらも必要なのです。まずは呼吸について説明し、胸式呼吸と腹式呼吸の違いをみていきたいと思います。
まずは呼吸の仕組みから。空気を吸い込んで体内に酸素を取り入れる場所は『肺』です。ゴム風船を思い出してもらえばいいのですが、肺には弾力があります。呼吸の仕組みでは胸郭(肋骨のとこ)が大きく膨らみ、内側にくっついてる『肺』もその動きに伴い伸ばされ、膨らむことで鼻や口から空気が体に入ってきます。この時が息を吸ってる吸気の状態です。
その胸郭を膨らませるメインの働きを『横隔膜』がやっています。お椀のような形をした横隔膜が縮むと、下に下がり肋骨が前後・左右・上下に広がります。そして伸ばされた肺はその弾力で元に戻ろうとします。肋骨も元の状態に戻ろうとします。この時に肺も肋骨も縮んで、しぼんでいき空気が外へ出ていきます。これが息を吐いている呼気の状態です。これが一連の呼吸のサイクルです。
では胸式呼吸・腹式呼吸とはどういう呼吸か?
肋骨の間にある『肋間筋』や首や肩、背中などの筋肉を使って肋骨を持ち上げてする呼吸のことです。胸いっぱいに大きく息を吸い込もうとした時に肩が自然と上がってしまうような呼吸の仕方が胸式呼吸と言えます。
腹式呼吸とは横隔膜がしっかり伸び縮み(上下に動く)をして、胸郭を動かせて呼吸する事です。横隔膜が十分に下がることで、胸郭もシッカリ膨らみ、腹圧もかかって体幹を安定させる呼吸となります。空気も多く吸えるし、体幹が安定する呼吸ということで腹式呼吸の方がいいとされているのかもしれませんね。しかし胸式呼吸の時の胸周りの動きがスムーズに出来ないと正しい腹式呼吸も出来ません。
また、腹式呼吸は一般的に「お腹を膨らませる呼吸」という認識がされていますが、そうではありません。お腹が膨らむことはあくまでも腹圧が上がることで結果的に、そうなる動きです。目安であり、目的ではありません。お腹を膨らまそうと意識するがあまり、腰に力みが出て横隔膜の動きが十分でなく結局浅い呼吸しか出来ていない方が、呼吸指導をさせて頂いていて本当に多いなと感じています。お腹を膨らませるということにとらわれることなく実践していただけたらなと思います。
一連の呼吸のサイクルを見て頂くと分かるように通常の呼吸には胸式、腹式どちらの要素も含まれているんです。正しい呼吸は体全体を使って、滑らかにそして深く、ゆっくりすることです。呼吸も運動です。体全体を自由自在に使いパフォーマンスの高い動きをしたいならば肋骨を広げる胸式も、横隔膜をしっかり使う腹式も、力みなく偏りなく行われることが、正しい呼吸には必要だということです。
ご自身が出来ているかどうか気になる!より呼吸の質を高めてみたい!とおっしゃる方は「呼吸指導」もしておりますのでお問い合わせください。
では、またここで。
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